6-5. 案件選定の注意点

シルバーランクへのランクアップの案件を選ぶ場合には、いくつか注意点があります。

今回は、その注意点について解説します。

タスク形式は無意味

タスク形式はランクアップ条件外なので、タスク形式は選ぶ意味はありません。

タスク形式 プロジェクト形式 のようなカテゴリーは、次のように案件一覧で確認することができます。

また、タスク形式は単価の低いものが多いので、そういった意味でもやる意味はあまりないでしょう。

「認証済みではないクライアントからの依頼」は若干警戒

「認証済みではないクライアントからの依頼」や、はじめて発注するクライアントからの依頼は、料金が支払われないリスクがあります。

もちろん、すべてのクライアントが料金未払いの無責任なクライアントではありません(ほとんどのクライアントは支払いをしてくれます)が、被害がゼロではないことも念頭においてください。

ランサーズの仕組み上、契約を締結すると一度仮払いといって、クライアントからランサーズに一旦料金がプールされる仕組みになっています。

そのため、必ずクライアントに仮払いを行ってもらってから作業を開始してください。

「認証済みではないクライアントからの依頼」でない場合は、次の画像のとおり案件詳細のページにその旨の記載があるので、ご確認ください。

仮払い前に納品する

重複になりますが、クラウドソーシングでは未払いトラブルを防ぐため、仮払い後に作業をする流れになっています。

仮払いとは、仕事の報酬を一旦クラウドソーシングが預かり、納品後に仕事をした人に報酬が支払われる仕組みです。このシステムによりクライアントは確実に成果物を手に入れ、働く側もきちんと報酬を受け取れます。

しかし、タダで成果物を手に入れたいという悪質なクライアントは、仮入金前に作業依頼してくることがあります。働く側が仮入金前に作業をして納品してしまうと、お金を受け取れなくなるリスクがあるため絶対に応じてはいけません。

直接取引をもちかけてくる

直接取引とはクラウドソーシングを介さず、LINEやメールなどで連絡を取って直接仕事の取引をすることです。

クラウドソーシングは利用手数料がかかるため、手数料を節約したいクライアントは直接取引をもちかけてくることがあります。筆者も初回から直接取引をもちかけてくる人、2回目(継続案件)からもちかけてくる人に会ったことがありました。

しかし、直接取引をしてしまうと未払いなどのトラブルが発生することがあり、そもそも規約違反なのでアカウントが停止するリスクも負います。

直接取引をもちかけてくるクライアントは、契約前に外部ツールで連絡を取ろうと提案してくるので、応じないようにしてください。

ただし、クライアントによっては仕事の進行上、外部ツールで連絡したいときもあります。ランサーズでは契約締結と仮入金後であれば連絡先の交換が可能です。

もし、契約前に外部ツールの連絡先を聞かれた場合は「規約上、先に契約の締結と仮入金をお願いします」と声をかけて直接取引にもちこまれるのを防ぎましょう。

外部サイトに登録するよう指示する

「今回提案いただいた仕事は定員に達してしまったため発注できませんが、他に依頼したい案件があるのでLINE登録・メルマガ登録してください」など外部サイトに登録するよう指示するクライアントにも注意してください。

筆者も別の副業サイトで、こういうメッセージを受け取ったことが何度かあります。

他に仕事があると言われると登録したくなるかもしれません。しかし、直接取引だけではなく、仕事を受注するために必要だと言って高額な情報商材を売ってくる恐れもあります。

クラウドソーシング上でメッセージをやり取りするなら事務局もサポートやアドバイスができますが、外部サービスでのやり取りだと自分で解決するしかありません。トラブルにつながる恐れがあるので、絶対に応じないようにしてください。

契約後に作業内容を追加する

契約後に当初言っていた作業内容とは別の仕事を追加してくるクライアントも注意が必要です。ほんの少しだけ増えるだけならサービスとして応じてもかまいませんが、次から次へと作業を追加してくる、当初言われていた量より何倍も増えている場合は悪質なクライアントかもしれません。

作業をどんどん追加してくる場合は、別途報酬をいただけないか交渉することが大切です。筆者の場合は、悪質なクライアントではありませんでしたが執筆に加えて入稿作業が後から追加された案件がありました。

数件だけならサービスとして応じてもよかったかもしれませんが、本数が多かったので「作業量が増えているため、別途作業料金をいただくことはできますか?」と相談してみました。すると、「おっしゃる通りですね。入稿作業1件につき〇円追加いたします」と返事があり、追加された作業分の報酬をいただけることになりました。

明らかに悪質だと感じる場合は取引をやめたほうがいいかもしれませんが、交渉できるようなら増えてしまった作業料は別途いただけるようにしましょう。

評価が悪い

できることなら悪質なクライアントにあたることなく、安心して仕事をしたいですよね。そんなとき、判断材料として使えるのが相手の評価です。

クラウドソーシングでは相手のプロフィール画面から評価をチェックできます。評価が悪いクライアントやトラブルにあったというコメントが書かれているクライアントは避けるようにしましょう。

筆者も仕事の提案をする前は、必ず発注者のプロフィールや評価を見るようにしています。

いくら高単価の案件を募集していても、評価が悪いとトラブルにつながるかもしれません。お金を稼ぐことも大切ですがトラブルにあわないことも重要です。悪質なクライアントにあたらないよう注意しながらクラウドソーシングを活用してください。

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